「つい部下に厳しく言ってしまうんだよな……。」
「他人に厳しいって言われた……。」
つい他人に厳しくしてしまうと悩んでいませんか?
わ、私にも心当たりが……
他人に厳しくしてしまうのは、自分が持っている価値観を、他人にも求めているからかもしれません。
他人に厳しく接するのをやめるには、自分が持っている価値観と相手が持っている価値観が異なるということを理解する必要があります。
そこで、今回は……
- 他人に厳しいとはどういうことか
- 他人に厳しいことのメリットやデメリット
- 他人に厳しい人がやるべき改善策
- 自分と他人の価値観を知る方法
- クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンについて
について解説していきます。
この記事を読むことで、自分の価値観を知り、自分と他人の価値観はそもそも違うという事が理解できます。
他人に自分の価値観を押し付けることがなくなるので、人間関係が良くなる効果も期待できます。
具体的な方法を解説しており、すぐに使えるテクニックもあるので是非最後までご覧ください。
結論から先に申しますと……
他人に厳しい人は、
自分の価値観を知り、
相手の価値観を知ることが必要です。
それでは、詳しく解説していきます。
他人に厳しいとは、他人に対して厳しい態度や言葉を使うこと
そもそも他人に厳しいってどういうこと?
「他人に厳しい」とは、自分自身の思い込みや価値観に基づいて、他人に対して厳しい態度や言葉を使うことをいいます。
「他人に厳しい」と言われる態度や言動は、その場で相手を傷つけたり、関係を悪化させるときに使われることが多いです。
例えば、仕事上で上司が部下に対して厳しい態度や言葉を使うことがあります。
例えば……
なんでこのくらいのことができないんだ!
私が君くらいの頃には、〇×△◇♪…。
「自分はできるのに、部下はできない。」
つまり、自分を基準に部下に厳しい態度をとっています。
結果、部下は……
もう仕事に行きたくない……
となってしまいます。
「他人に厳しい」とは、こういった意味で使われることが多いです。
他人に厳しい人の特徴
他人に厳しい人は2つのパターンに分けられます。
- 他人に厳しく自分に甘い
- 他人に厳しく自分にも厳しい
この2つについて考えてみましょう。
他人に厳しく自分に甘い
「他人に厳しく自分に甘い」とは、他人に対して厳しい態度や言葉を使う一方で、自分に対しては甘い態度をとることを指します。
このような人は、自分が持っている基準や価値観を他人にも求める一方、自分自身には同じような基準を適用せず、自分に甘い態度をとることがあります。
例えば、上司が部下に対して厳しい態度をとる一方で、自分自身には同じような厳しい態度をとらず、自分に甘い態度をとる場合があります。
仕事中になにやってるんだ!!この給料泥棒め!!
と、部下には厳しい態度なのに……
さて、ゲームの続きしよっと。
自分には、その価値観は当てはまらない場合です。
このような態度は、他人との関係を悪化させる原因になることがあります。
他人に厳しく自分にも厳しい
「他人に厳しく自分にも厳しい」という特徴は、自分自身が持っている基準や価値観を他人にも求める一方、自分自身にも同じような基準を適用することを指します。
このタイプの人々は、一貫性と公平性を重視します。
つまり、他人に対して厳しい評価や意見を述べるだけでなく、自分自身にも厳しい態度をとります。
例えば、上司が部下に対して厳しい態度をとる一方で、自分自身にも同じような厳しい態度をとる場合があります。
みんなには、このくらいしてもらいたいんだ!
僕は、みんなの倍くらいしなきゃね。
自己規律が高く、目標達成に対する情熱があります。
自分自身と他人に対する高い期待は、しばしば高い成果を生み出します。
しかし、このような態度は、自分自身にもストレスを与えることがあります。
バランスの取れた態度を心がけることが大切です。
他人に厳しい人の心理的背景
「他人に厳しい」という態度は、その人の心理的背景に因ることがあります。
自分自身に対して厳しい場合、自分が持っている価値観を守るために、他人にも同じような価値観を持っていることを求めてしまうことがあります。
他人に厳しいことのメリットとデメリットについてみていきたいと思います。
他人に厳しいことのデメリット
他人に厳しいことのデメリットには以下のようなリスクがあります。
相手を傷つけるリスクがある
自分が持っている基準や価値観に照らして、過度に厳しい評価や意見を述べることで、相手に傷つける可能性があります。
相手が自分と異なる価値観を持っている場合、自分が厳しいと感じない行動や発言でも、相手にとっては傷つくことがあります。
関係を悪化させるリスクがある
過度に厳しい態度や言動は、相手との関係を悪化させることがあります。
相手が自分に対して敬意や信頼を失う場合、仕事やプライベートなど、あらゆる場面でコミュニケーションがうまくいかなくなる可能性があります。
相手のモチベーションを下げるリスクがある
過度に厳しい態度や言動は、相手のモチベーションを下げることがあります。
自分が目指す基準や目標を達成できないと感じた場合、やる気が低下し、仕事の成果やプロジェクトの進捗に悪影響を及ぼすことがあります。
他人に厳しいことのメリット
一方、他人に厳しいことにもメリットがあります。
個人の成長や改善を促すことができる
他人に厳しい態度をとることで、相手に対して高い要求を課すことができます。
これにより、相手は自分自身に対して、より高い基準を設けることができ、個人の成長や改善を促すことができる可能性があります。
また、仕事やプロジェクトの成果を向上させることができる可能性があります。
間違いや問題を早期に発見することができる
厳しい態度をとることで、緊張感を出すことができます。
ケアレスミスが許されない場合(命を扱う場面など)では、細心の注意を払うために、あえて厳しい態度をとる必要もあります。
これらのメリットは、適度なレベルでの厳しさを保った場合に生じるものです。
過剰な厳しさは、相手を傷つけたり、関係を悪化させたりする可能性があるため、注意が必要です。
他人に厳しい人がするべき改善策
他人に厳しい人がするべき改善策として、まず自分が持っている価値観と相手が持っている価値観が異なることを理解することが大切です。
価値観って何?
と思った方は、過去に価値観について解説している記事があるので是非ご覧ください。
【徹底解説】価値観とは「人生で大切なこと」!!簡単にわかりやすく説明!!
価値観とは……
「自分の人生で大切なこと」
です。
自分の価値観を知ると、自分を相手の価値観の違いを理解する土台のようなものができます。
クライエント中心療法や人間性心理学の創始者として知られているアメリカの心理学者、ロジャーズは……
自分のことを理解した深さと幅でしか他人のことは理解できない
と言っており、自己理解が他者理解に繋がる重要性を唱えています。
不思議ですがこれは本当です!!
自己理解ができると、自分の価値観を相手に押し付けることがなくなります。
例えば、「仕事は常に100%の力を出さなければならない」といった価値観を持っている人がいたとします。
その人は、部下や同僚など他人にも100%の力を出して仕事をすることを求めてしまいます。
しかし、当然ながら誰もがこのように思っているわけではありません。
人によっては「仕事は70%くらいの力でなければ続けられない」と思っている人もいます。
まずは、この当たり前の事実に気づくことから始めなければなりません。
つい自分の価値観を押し付けてしまっている人は意外と多いのです。
人の数だけ違った理解の枠組みがある
まず自分と他人の価値観は違って当然ということを理解しましょう。
ここで臨床心理学者である平木典子先生の著書より引用文を紹介したいと思います。
私たちは皆、パーソナリティも違い、育った環境や時代も異なり、接した人々やものごともさまざまです。それらの影響を受けて、一人ひとりのもののとらえ方や見方は異なっています。人は自分の生まれ育ったプロセスの影響を受けてものごとを見、感じているので、厳密にいうと人間の数だけものの見方があるといっても過言ではありません。
『自己カウンセリングとアサーションのすすめ』著:平木典子
さらに、人間は皆、自分なりのものの見方や感じ方で世界をとらえ、自分のことばで表現して生きているわけですから、いわば客観的な世界に生きているわけではなく、自分の見ている世界に生きていることになります。つまり、人々は、その人の枠組みでしかものごとをとらえられないのであり、それが相手と同じである保証はないのです。
人の数だけものの見方があるということですね。
アサーションについては、以下の記事でも解説しているので興味のある方は是非ご覧ください。
価値観の違いを乗り越える!相互理解とアサーションの実践ガイド!
自分の価値観を知る
他人との価値観の違いを知るには、自分の価値観を知ることから始めます。
価値観を知る方法としては、過去の記事をご参照ください。
仕事の価値観を理解し、価値観の違いを乗り越える方法を徹底解説!!
これといって好きなものがない人専用!自分の価値観を探す方法!
また今はオンラインでキャリアコーチングが受けられます。
カウンセリングと同時に、自分の強みも見つけることができるオンラインカウンセリングがあります。
無料相談はこちらからこちらではストレングスファインダーという、個人の強みを特定するためのアセスメントツールも使用して自分の強みを見つけることができます。
自分の強みについて興味のある方は過去の記事で解説していますので興味ある方は是非ご覧ください。
自分の強みがわからないならこれから始めよう!価値観×得意=強み!
相手の価値観を知る
相手の価値観を知るには、大きく分けて以下の二つがあります。
- 会話
- 観察
です。
詳しく解説していきます。
他人に厳しい人の価値観を知るための会話
相手の価値観を知るために相手に質問をしていきます。
質問には大きく分けて二つの質問の仕方があります。
それがクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンです。
クローズドクエスチョンとは、「はい」か「いいえ」から選ぶことになる質問
クローズドクエスチョンとは、回答が「はい」か「いいえ」から選ぶことになる質問のことです。
回答が速く、特定の情報を得ることができます。
例えば、「この仕事は好きですか?」という質問があった場合、「はい」か「いいえ」で答えることができます。
クローズドクエスチョンのメリット、デメリットについて考えてみましょう。
- 明確な回答を得やすい:Yes/Noや特定の選択肢から回答を得られる
- データ収集と分析が容易:回答の集計や統計処理がしやすい
- 回答者の負担が少ない:考える時間や労力が比較的少なくて済む
- 議論や会話の方向性を絞り込める:特定のトピックに焦点を当てやすい
- 時間効率が良い:短時間で多くの情報を収集できる
一方、クローズドクエスチョンには以下のようなデメリットもあります。
- 詳細な情報や深い洞察を得にくい:回答が限定的になるため、複雑な思考や感情を捉えづらい
- 回答者の真意を見逃す可能性がある:用意された選択肢に当てはまらない回答が排除される
- バイアスがかかりやすい:質問者の意図や予想に誘導される可能性がある
- 創造的な回答や予想外の発見が得られにくい:回答の幅が制限されるため、新しい視点が生まれにくい
- 回答者のフラストレーションを招く可能性:自分の考えを十分に表現できないと感じさせる場合がある
つまり、クローズドクエスチョンは……
特定の情報を素早く得たい場合や、会話の焦点を絞りたい時に効果的です。
使い方としては……
- 優先順位を明確にする:「仕事とプライベート、どちらを優先しますか?」
- 二者択一の状況で判断を促す:「環境保護と経済発展、どちらが重要だと思いますか?」
- 具体的な選好を確認する:「休日は屋内派ですか、それとも屋外派ですか?」
- 道徳的判断を求める:「この状況で嘘をつくことは正当化されると思いますか?」
- ライフスタイルの傾向を把握する:「都市生活と田舎生活、どちらが魅力的ですか?」
このような使い方が考えられます。
これは余談ですが……
私が、キャリアコンサルタントの養成講座でカウンセリングの練習をしている際、クローズドクエスチョンを連発してクライエント役の方から……
尋問されてるみたいです笑
と言われたことがあります。
気を付けましょう。
次は、オープンクエスチョンについて考えてみます。
オープンクエスチョンとは、自由に回答することができる質問
オープンクエスチョンとは、自由に回答することができる質問のことです。
回答が長く、相手の考えや感情、背景などを理解することができます。
例えば、「この仕事にはどのような魅力を感じていますか?」という質問があった場合、相手は自分の考えや感情を自由に表現することができます。
オープンクエスチョンのメリットについては以下のようなものが挙げられます。
- 詳細な情報を得られる:回答者が自由に考えを表現できるため、深い洞察が得られる
- 予想外の発見がある:質問者が想定していなかった新しい視点や情報を得られる可能性がある
- 回答者の本音を引き出せる:制限がないため、真の感情や考えを表現しやすい
- 創造的な思考を促進する:自由な発想を促すため、新しいアイデアが生まれやすい
- 関係性の構築に役立つ:相手の話を傾聴する姿勢を示すことで、信頼関係を深められる
デメリットは以下の通りです。
- 時間がかかる:詳細な回答を得るため、会話や分析に多くの時間を要する
- 焦点がぼやけやすい:話題が脱線したり、関係のない情報が含まれたりする可能性がある
- 回答者の負担が大きい:深い思考や詳細な説明を求められるため、精神的負荷が高くなる
- データ分析が難しい:自由回答のため、定量的な分析や比較が困難になる場合がある
- 質問のスキルが必要:効果的なオープンクエスチョンを作成するには、経験とスキルが求められる
つまりオープンクエスチョンとは……
オープンクエスチョンは……
- 会話を広げたいとき
- 内容を深めたいとき
- より多くの情報を引き出したいとき
- 気づきを促したいとき
こんなときに有効です。
相手の価値観を知るにはオープンクエスチョン
相手の価値観を知るためには、オープンクエスチョンを使って、相手がどのような価値観を持っているのか、どのような考え方をしているのかを探っていくことが大切です。
オープンクエスチョンは、相手の考えや感情、背景などを理解することができ、回答が長く、自由に表現することができるからです。
一方、クローズドクエスチョンは、特定の情報を得ることができますが、回答が短く、相手の考えや感情、背景を理解することができません。
例えば、相手の価値観を聞くには以下のようなものがあります。
- あなたにとって、仕事で一番大切なことは何ですか?
- あなたが学生の頃、一番印象に残っている授業は何ですか?
- あなたが休日にしたいことは何ですか?
- あなたが目指す将来の姿はどのようなものですか?
- あなたが一番大切にしている人は誰ですか?
- あなたが考える、最も幸せな瞬間は何ですか?
会話の中で自然と聞けると良いでしょう。
しかし、会話を組み立てていく中でオープンクエスチョンだけでなくクローズドクエスチョンも使っていくことが大切です。
次項で詳しく解説していきます。
会話上手はクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを組み合わせる
クローズド・クエスチョンも、オープン・クエスチョンの質問の特徴を活かして、上手に組み合わせて使えば、質問する力が高まります。
例えば……
「困っていることはありますか?」
「……はい……。」
「困っていることがあるのですね。もしよろしければ、具体的にお話ししていただけますか?」
「実は……〇〇ってことがありまして……。」
「そのようなことがあったのですね。そのとき、どのように思いましたか?」
この例では、最初クローズドクエスチョンで困っていることがあるかないかを聞き、その後、何が起きたか事実を聞きます。
その後、そのことについて、どう思っているかという自身の感情についてオープンクエスチョンで聞いています。
このようにクローズド・クエスチョンも、オープン・クエスチョンを組み合わせることで自然な流れでオープンクエスチョンを聞くことができます。
オススメ書籍
もっと上手にに質問できるようになりたいなあ……
そんな方におススメの書籍があります。
部下育成研修などの「企業向けの集合研修」や、働く人の課題や悩みをサポートする「企業内リーダー向け1on1コーチング」などを行なっている人気のコーチの大谷佳子さんの著書、対人援助の現場で使える 質問する技術 便利帖です。
です。
私は、キャリアコンサルタントの養成校に通っているとき、先生におススメされて購入しました。
ダウンロード可能なワークシートもついていて、自分で勉強するのはもちろん、社内のコミュニケーションスキルを高める研修などを考えている人にもお勧めです。
他人に厳しい人の価値観を観察で見抜く方法
相手の価値観を直接的な質問だけでなく、観察を通じて見抜くことも重要です。
以下に、効果的な観察方法をいくつか紹介します。
言葉遣いと話題の選択
頻繁に使用する言葉や好んで話す話題から、重視している価値を推測できます。
人々が日常的に使用する言葉や好んで話す話題は、その人の価値観や関心事を反映しています。
言語は思考を形作り、個人の内面世界を表現する手段です。
また、人は自分が重要だと考えることについて頻繁に話す傾向があります。
そのため、言葉遣いと話題の選択を観察することで、その人が何を大切にし、何に興味を持っているかを推測できます。
例えば……
- 環境保護に関心がある人は、「エコ」や「持続可能性」といった言葉をよく使用し、環境問題について話題にすることが多いでしょう。
- キャリア志向の強い人は、「成功」や「昇進」といった言葉を頻繁に使い、仕事や業界のトレンドについて話すことが多いかもしれません。
- 家族を大切にする人は、家族に関する話題を好み、「絆」や「思いやり」といった言葉をよく使用する傾向があるでしょう。
相手の言葉遣いと話題の選択に注意を払うことで、その人の価値観や優先事項を深く理解することができます。
時間の使い方
自由時間をどのように過ごすかは、その人の価値観を反映します。
自由時間の過ごし方は、個人の価値観を強く反映します。
時間は限られた資源であり、人々は自分が重要だと考えることに時間を割く傾向があります。
そのため、自由時間の使い方を観察することで、その人が何を優先し、何に価値を置いているかを理解することができます。
例えば……
- 家族を大切にする人は、休日を家族と過ごすことが多いでしょう。
- 自己啓発に価値を置く人は、空き時間を読書や学習に充てる傾向があります。
- 社会貢献を重視する人は、ボランティア活動に時間を使うかもしれません。
- 健康を重視する人は、運動や健康的な食事の準備に時間を割くでしょう。
人々の時間の使い方を観察することは、その人の価値観や人生の優先順位を理解する上で非常に有効な方法です。
お金の使い方
支出の優先順位は、個人の価値観を強く反映します。
お金は限られた資源であり、人々は自分が重要だと考えることにお金を使う傾向があります。
そのため、支出のパターンを観察することで、その人が何を優先し、何に価値を置いているかを理解することができます。
例えば……
- 環境保護を重視する人は、エコ製品や持続可能な商品に多くのお金を使うかもしれません。
- 教育を重視する人は、自己啓発や子供の教育に多くの予算を割く傾向があります。
- 外見を重視する人は、ファッションや美容に多くのお金を使うでしょう。
- 経験を重視する人は、旅行やイベントにお金を使う傾向があります。
人々のお金の使い方を観察することは、その人の価値観や人生の優先順位を理解する上で非常に有効な方法です。
人間関係
誰と時間を過ごし、どのような関係性を大切にしているかを観察します。
人間関係の構築と維持の仕方は、個人の価値観を強く反映します。
人々は自分の価値観に合致する人々と関係を築き、維持しようとする傾向があります。
また、人間関係における行動や選択は、その人が何を重要視しているかを示します。
そのため、人間関係のパターンを観察することで、その人の価値観や優先事項を理解することができます。
例えば……
- 家族を最重視する人は、家族との時間を優先し、家族関係の維持に多くのエネルギーを注ぎます。
- キャリアを重視する人は、仕事関連のネットワーキングに積極的で、同業者との交流を大切にします。
- 自己成長を重視する人は、メンターや知識豊富な人々との関係構築を重視します。
- 社会貢献を重んじる人は、ボランティア仲間や社会活動家との繋がりを大切にします。
人々の人間関係のパターンを観察することは、その人の価値観や人生の優先順位を理解する上で非常に有効な方法です。
決断の基準
重要な決断をする際の判断基準から、核となる価値観が見えてきます。
個人の意思決定プロセスとその基準は、その人の価値観を強く反映します。
人は日常生活で様々な決断を迫られますが、その際に何を重視し、どのような要素を考慮するかは、その人の内面的な価値観や信念に基づいています。
そのため、決断の基準を観察することで、その人が何を大切にし、何を優先しているかを理解することができます。
例えば……
- 経済的安定を重視する人は、金銭的なリスクと利益を慎重に検討してから決断を下すでしょう。
- 自己実現を重視する人は、個人の成長や経験の機会を決断の重要な要素として考慮するかもしれません。
- 社会的影響を重視する人は、自分の決断が他者や社会全体にどのような影響を与えるかを重要視するでしょう。
- 倫理観を重視する人は、道徳的な観点から決断を評価し、正しいと信じる行動を選択する傾向があります。
人々の決断の基準を観察することは、その人の価値観や人生の優先順位を理解する上で非常に有効な方法です。
これらの観察を通じて得られた情報は、クローズドクエスチョンやオープンクエスチョンと組み合わせることで、より正確に相手の価値観を理解することができます。
ただし、観察だけで判断せず、直接対話を通じて確認することも大切です。
まとめ
今回は、人がなぜ他人に厳しくなるのか、その理由と対処法について詳しく解説してきました。
他人に厳しい人が改善するためには、まず自分が持っている価値観と相手が持っている価値観が異なることを理解することが大切です。
自分の価値観を相手に押し付けることがなくなります。
相手の価値観を知るためには、オープンクエスチョンを使って、相手がどのような価値観を持っているのか、どのような考え方をしているのかを探っていくことが大切です。
会話上手はクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを組み合わせ、相手の気持ちを理解することができます。
また最後に観察で相手の価値観を知る方法も考えてみました。
参考になれば幸いです。