価値観と価値感ってどっちが正しいの?
結論……価値感は誤字です。正しいのは価値観です。
以上で終了ですが、せっかくなので以下の内容で掘り下げて考えてみました。
興味のある方は是非お付き合い下さい。
そもそも価値観とは?ということに関しては、こちらの記事で解説していますので是非ご覧ください。
こちら→【徹底解説】価値観とは「人生で大切なこと」!!簡単にわかりやすく説明!!
「観」とは
「観」とは、見方や考え方を表す言葉であり、「価値観」とは、自分自身が大切にしている価値や信念のことを指します。
部首が「見」であることから視覚的な意味合いが強いとも言われています。
「観」を使う言葉
「観」を使う言葉を見てみると、そのニュアンスがわかります。
例えば、
倫理観……倫理に対する考え方
人生観……人生に関するものの考え方
楽観……事態を明るい向きに見ること。対義語は悲観。
「観」の成り立ち
旧字では「觀」と書きます。
漢字の左側の部分は雚(かん)といい、コウノトリの姿をあらわした漢字。
「見」は、「人の目+人」の象形から成り立っています。
つまり「観」は(雚+見)。「コウノトリ+人の目+人」の象形から、成り立った漢字。
コウノトリのような目をした人間の目。 コウノトリの目は周囲が赤く大きく見開いています。 人間が一つの事に熱中しているときの目がコウノトリのような目ににていると……。 「血眼(ちまなこ)」なんて言いますよね。
そこから、「観」という漢字の意味は「よくみること」「本質を悟ること」となったそうです。
「感」とは
「感」とは、「感覚」や「感情」を表す言葉であり、「価値感」という表現は、間違いであると言わざるを得ません。
部首が「心」であることから心の状態を表す意味合いが強いと言われています。
「感」を使う言葉
「感」を使う言葉を見てみると、そのニュアンスがわかります。
達成感……何かを成し遂げたとに起こる、充実感や喜び。
幸福感……心が満ち足りていること
安心感……不安がなく、心が安らかな感じ。
「感」の成り立ち
「咸」というのは、口の象形とまさかりの象形できており、「大きなまさかりの
威圧の前に口から大声を出し切る」の意味があります。
それに加え「心」という「心臓の象形」が加わり、大きな威圧・刺激の前に「心が動く・かんじる」を意味する「感」という漢字ができたとされています。
まとめ
この記事では、「価値観」と「価値感」の違いについて説明しています。
正しくは「価値観」であり、「価値感」は誤字です。
「観」とは見方や考え方を表し、「価値観」は自分自身が大切にしている価値や信念のことを指します。
一方、「感」とは感覚や感情を表す言葉であり、「価値感」は誤った表現です。
部首が「心」であることから、心の状態を表す意味合いが強いと言われています。
価値観とは自分が大切にしている価値や信念であり、それを明確にすることでより豊かで充実した人生を送ることができます。