「ついネガティブなことばかり考えてしまう……」
「ネガティブ思考なので自己理解するのが不安です……」
こんな悩みを解決します。
ネガティブ思考の強い人の場合、「自己理解することで、よりネガティブな部分に目がいってしまいそうで、怖い」こんな風に思ったことありませんか?
しかし、ネガティブな思考から自分の価値観を見つける方法があります。
今回は、そんなネガティブな切り口から自身の価値観を見つける方法の紹介です。
方法といっても簡単な質問に答えるだけです。是非参考にしてみてくださいね。
この記事を読むことで、ネガティブな部分から自分が大事にしている価値観を見つけることでができます。
つい人の悪い所ばかり目に入ってしまう。つい「自分なんて……」と思ってしまう方には特におすすめです。
様々なパターンを用意していますので是非最後までご覧くださいね。
なぜネガティブな気持ちが生まれるのか
ここで言う「ネガティブな気持ち」というのは、マイナスのことばかりを考えたり、否定的になったり、怒りの感情に支配されている状態を指します。
まずネガティブな気持ちについて理解してもらいたいことがあります。
それは、「ネガティブな気持ちは悪いことではない。」ということです。
人は、ストレスや不安、不満、失望など、様々な要因によって、ネガティブな気持ちを抱くことがあります。
これらの感情は、人生において避けられないものです。ネガティブな気持ちにとらわれたことない人はほぼいないでしょう。
しかし、ネガティブな気持ちは、成長や学びの機会を生み出します。
たとえば、失敗や挫折を経験することで、自分自身や状況についての洞察を深めることができます。また、ネガティブな気持ちが生じたときに、自分自身を振り返り、自己評価をしなおしたり、改善するための行動をとったりすることもできます。
ネガティブな気持ちが生じたときに、自分自身を責めたり、否定的な考え方に陥ってしまうことがありますが、それらの感情を受け止め、受容することが大切です。ネガティブな気持ちを受け入れ、理解することで、自分自身をより深く理解し、成長することができます。
幸せになるために、ネガティブ思考も必要なのです。
いくつか質問を用意しました。
答えやすい質問を見つけて回答してみましょう。
ネガティブな質問から見つかる自分の価値観
母親父親の嫌いなところは何ですか?
両親は自分の一番身近にいる存在です。身近にいていろいろな姿を見ているから嫌いな部分もあるかもしれません。
両親の嫌いなところは自分が大切にしたい、大切にしてほしい部分だったりします。
例えば、母親の心配性なところが嫌いと思っている場合、自分はもっと積極的に冒険したり、挑戦したい、という価値感があるのかもしれません。
無理に両親の嫌いなところを探す必要はないですが、あれば考えてみましょう。
どういった場所を避けますか?
嫌いな場所を考えることで自分の価値観を見つけることができます。
嫌いな場所の反対を考えることで自分が大事にしている価値観が見えてくるからです。
例えば、人混みが嫌いな人は、人が少ない場所の方が好きです。それは、人目を気にせず、身動きがとりやすいからです。そのため、自由な働き方を重視する価値観を好む傾向があります。
もう一つ例を出すと、忙しくしている現場が苦手な人は、ゆっくり作業できる現場が好きです。その時々で作業ペースを変更するより、マイペースに仕事ができる価値観を重視する傾向があります。
このように苦手な場所から反対を考えて、自分の価値観を探してみるのも良いです。
どんな人と関わるのが嫌いですか?
嫌いな場所と同じで、嫌いな人から反対を考えることで自分の価値観を見つけることができます。
例えば、「嘘をつく人が嫌い」という人は、「誠実」「素直」といった価値観を大事にしている可能性があります。
苦手な人などを思い浮かべてみて、その反対にある自分の価値観を見つけてみましょう。”
最近、イラっとしたことは何ですか?
イラっとしたのは、理解できないからです。
自分と真逆の価値観は理解するのは難しいからです。
つまりイラっとした反対にはあなたの価値観が隠れています。
例えば、「仕事を適当にしている人を見てイラっとした」これは、「仕事はできるだけ努力して質の良いものを提供したい」という価値観が隠れているかもしれません。
逆に「考え方がまじめすぎて話が合わない」と思っている人は、「仕事は肩の力を抜いて楽しくしたい」という価値観が隠れているかもしれません。
どちらが正しい間違っているということはありません。ひとそれぞれなのが価値観です。
世の中に足りないと思うものは何ですか?
あなたが世の中に足りないと思うものには、あなたの価値観が隠れています。
私のクライエントで、この質問に「余裕」と答えた方がいます。この方は、「多くの人が何かに焦って、追われて、無理して、自分を見失っている気がする」と言っていました。心に余裕があることが人生において大切という強い価値観をもっていました。
このように、世の中に足りないと思うものから自分の価値観を考えてみましょう。
気分が下がるときはどんな時ですか?
仕事に失敗した時、大切な人に裏切られた時、期待に応えられなかったとき……
気分が下がるときは人それぞれです。
しかし、気分が下がるのは、理想の自分と現実の自分が離れていると感じたからです。
例えば、「大きな仕事を任されるチャンスだったのに、他の同期が選ばれた。」場合、大きな仕事をしたいという価値観があるのかもしれません。
「親友と思っていた人が、自分以外の人に悩みの相談をしていたのを知って気分が下がった。」場合、他人の悩みを聞いて人の力になることに価値を感じるタイプなのかもしれません。
このように、落ち込んだときは、自分の価値観と向き合うチャンスでもあります。なぜ落ち込んだのか?を考えてみましょう。
自分のどんなところが嫌いですか?
自分の嫌いなところってあまり見たくないと思います。
言語化するのにも勇気がいるでしょう。
しかし自分の嫌いなところは「こんな人になりたい」という表れでもあります。
自分の嫌いなところを言語化する機会があれば、そこから自分の価値観を探してみましょう。
私のクライエントの話。「つい余計なことを言ってしまうところが嫌いです。」と答えた方がいました。その方は人と話すと緊張してつい口走ってしまうことがあるとのことでした。相手の方が不快に思っているかどうかはわかりませんが、会話の後によく後悔するそうです。その方には「言葉は人を元気にすることができる」といった価値観がありました。話を聞くと、自分がつらかった時に多くの言葉で励まされた経験が影響しているようでした。
このように、自分の嫌いなことを深堀していくと自分が大切にしている価値観を見つけることができます。
まとめ
ネガティブ思考の強い人でも、自己理解することで自分の価値観を見つける方法があります。
例えば、両親の嫌いなところ、避ける場所や人、気分が下がるとき、自分の嫌いなところなどから、反対にある自分の価値観を探すことができるのです。
ネガティブな気持ちを受け入れ、理解することで、自分自身をより深く理解し、成長することができます。