「あの人に比べたら自分なんて……。」
「いいなあ、あの人は……。」
このように、他人と比べて諦めたり羨ましがっていませんか?
他人と比べてしまうのは、自分の価値観を見失っているからかもしれません。
そこで今回は、なぜ他人と比べて落ち込んでしまうのか、その原因と対処法について解説していきます。
この記事を読むことで……
- なぜ自分が他人と比べて落ち込んでしまうのかが理解できます。
- 自分の価値観を探すことの重要性について理解することができます。
- 他人と比べて落ち込んでしまう対象法について理解できます。
詳しく解説していきますので是非最後までご覧くださいね。
結論としては……
他人と比べて落ち込んでしまうのは、価値観が不明確だからです。
それでは詳しく解説していきます。
「他人と比べて落ち込んでしまう」とは、他人と比較し劣っていると感じること
「他人と比べてしまう」とは、どういうことなのか。
「他人と比べてしまう」と悩んでいる方の場合、特に……
「自分と他人を比較し、自分が劣っていると感じる」
と、考えている方が多いのではないでしょうか。
自分が劣っていると感じるのは、価値観が不明確だから
なぜ、自分が劣っていると感じるのでしょう。
それは、価値観が不明確だからです。
つまり、自分の中に正確な評価基準がないのです。
自分自身で良し悪しを判断できないので、他人を基準に優劣をつけてしまう状態といえます。
まずは、ここを考え直してみましょう。
本当に自分が劣っている?
本当に、他人と比較して自分が劣っていると言えますか?
このことについて考えてみましょう。
「自分と他人を比較し、自分が劣っていると感じる」の具体例を考えてみました。
例えば……
- 職場での評価や昇進の比較
- SNSでの他人の投稿やフォロワー数の比較
- 友人の結婚や子育て、ライフスタイルの比較
- 自分と同じ年齢や背景の人との比較
- 芸能人や成功者との比較
思い当たるところはないですか?
役職などの階級、フォロワー数や年収といった数字などは他人から見てもわかりやすいです。
しかし、それが自分は少ない(低い)からといって、落ち込む理由にはならないのです。
その理由について、上記の例を通して説明していきます。
職場での評価や昇進の比較
職場での評価が高い、低いは人それぞれあるでしょう。
しかし重要なのは、自分の価値観を活かすことが評価される仕事に就けているかです。
例えば、介護士の田中さんは高齢者と話すが得意で、利用者をいつも笑顔にします。
施設Aでは、そんな田中さんの様子を高く評価しており、来年度より新人教育のリーダーを任せようと考えています。
一方、施設Bでは利用者一人一人に丁寧に対応するあまり、業務が遅く、上司からの評価はあまり良いとは言えません。
つまり、職場では評価される部分が異なるということです。
自分が大切にする価値観が評価される仕事であるかが重要です。
そのためには、自分がどんな価値観を大事にしているか知っている必要があります。
SNSでの他人の投稿やフォロワー数の比較
SNSでの「いいね」や「フォロワー」は数字として多い少ないを意識しやすいですよね。
つい、多い少ないで優劣をつけてしまいがちです。
1,000人のフォロワーがいるAさん、100人のフォロワーのBさんを例にして考えてみたいと思います。
Aさんが投稿すれば「いいね」も増えます。その数で、Bさんは敵わないでしょう。しかし、Bさんの投稿には統一感があって、Bさんらしさがよく表れています。人数は少ないですが投降後にはコメントでやり取りすることも多い。
これだったらどうでしょう?
決してBさんが劣っているということにはならないと思います。
数字以外にも重要なことがあるのです。自分がどのような発信をしたいのか、自分はSNSを通じて何をしたいのかなどが明確に理解できていると、数字に捉われません。
友人の結婚や子育て、ライフスタイルの比較
数字以外では、ライフスタイルなども人と比べがちです。
例えば、結婚や子育て。
結婚相手の職業や年収。子供がどこの大学に進学した等。
結婚に対して求めているものは人それぞれです。子供にどのような人生を歩んでもらいたいと願うかも人それぞれです。
結婚相手に求めているのは「高い年収である」と強く思うのも全く問題はありません。
「成績優秀で有名大学に行き、大企業に就職すること」が子供の幸せと強く思うのも全く問題ありません。
しかし、それを他人と比べて苦しむのであれば、それは自分の価値観を見失っている状態といえます。
自分と同じ年齢や背景の人との比較
自分と同じ年齢や背景の人は価値観が似ることも多く、比べてしまうことも多いです。
例えば、一度大病を患った経験がある人は、健康の重要性に気づき、健康的な生活を重視します。
しかし、同じ健康を重視する価値観でも、他人と優劣をつけて苦しんでいる場合は注意が必要です。
なぜなら、同じ価値観を持つ人には「尊敬」や「共感」といった気持ちが生まれるのが正常な反応だからです。
「他人よりも健康でなければならない」というのは自分の中に「健康」という定義がないので、過度な食事制限などにつながる恐れもあります。
「健康」とは自分にとって何なのか、言語化できると良いですね。
芸能人や成功者との比較
最後は、芸能人や成功者と比べてしまう人の場合。
これも価値観の自己理解不足が大きい原因と考えられます。
自分自身に対する価値観が定まっていなかったりする場合に、特定の人物を比較対象に設定してしまうことがあります。
しかし、同じ人間はいなければ、「成功」の形も人それぞれです。
自分にとっての「成功」を言語化できると良いでしょう。
自分の価値観と向き合うことの重要性
自分の中の価値観を見つけることで、他人と比較して落ち込むことはなくなるでしょう。
もう少し具体的に他人と比べてしまう癖を断つ方法を解説していきます。
他人と比べて落ち込んでしまう癖を断つ方法
自分の価値観を見つけること
他人と比較して落ち込むことがないよう、自分の価値観を見つける必要があります。
まさに、このブログが目指している部分でもあります。
価値観を見つける方法については、カテゴリー「価値観を見つける方法」を参考にしてみてください。
自分自身が楽しめることに集中すること
「価値観を見つけるなんて、面倒くさい」
と思っているあなた。
まずは、自分が楽しめることに集中するのもオススメです。
他人と比較してしまうことで、自分自身が楽しめることを見失ってしまうことがあります。
自分自身が楽しいと思えることに集中することで、他人との比較をすることが少なくなるため、ストレスを減らすことができます。
自分自身が楽しいと思えることを見つけ、積極的に取り組む、これだけでも効果あります。
自分自身を肯定する言葉を使うこと
なんて自分はダメなやつなんだ…
こんな言葉を使っていませんか?
自分を否定する言葉を使うのはやめましょう。
自分を否定する言葉を使用することで、自己肯定感を低下させます。逆に、自分自身を肯定する言葉を使うことで、自己肯定感を上げることができます。
自分がよく使う自己肯定感を下げる言葉があれば、あらかじめ自己肯定感を上げる言葉に変化して、意識して使いましょう。
例えば……
【自己肯定感を下げる言葉】 | 【自己肯定感を上げる言葉】 |
「私は何もできない。」 | 「私にはできることがある。」 |
「失敗してしまった。」 | 「ひとつ良い学びをした。」 |
「もう無理かもしれない。」 | 「次はできるかもしれない。」 |
「疲れた……。」 | 「頑張った……。」 |
こんな感じです。
実際に声に出さなくても、心の中で変換する癖をつけてみください。
感謝の気持ちを持つこと
他人と比較することが多い人は、自分自身が持っているものに満足できず、不満や欲求不満を感じることが多いです。
自分自身が持っているものに感謝することで、ストレスを減らすことができます。他人と比較することよりも、自分自身が持っているものにフォーカスすることが大切です。
自分自身の成長に集中すること
他人と比較することよりも、自分自身の成長に集中することが大切です。自分自身が成長することで、自己評価が高まり、他人との比較をすることが少なくなります。自分自身が成長するために、自己啓発書を読んだり、趣味を持ったりすることが必要です。
比較することは悪いこと?
比較して、自己否定したり、落ち込んだりすることは良くないと思います。
しかし、比較すること自体が悪いことではありません。
自分の価値観を理解していれば、他人との比較を上手に活用することもできます。
ここからは、
他人と比べることのメリット・デメリット
他人と比べないことのメリット・デメリット
についても解説していきます。
他人と比べることのメリット
競争意識を高めることができる
他人と競争することで、自分自身を鼓舞し、モチベーションを高めることができます。
競争意識が高まると、より効率的に取り組むことができるため成果が出る可能性があります。
例えば同期で仕事の成果を競争したりすると、一人で成果を出そうとするより良い結果が出やすくなります。
このように他人と比較してモチベーションを高めることができる場合もあります。
目標設定や成長の助けになる
他人と比べることで、自分自身の目標を設定し、自己成長を促すことができます。
他人の成果を目の前にすることで、自分自身が達成できる目標を明確にすることができます。
例えば、同級生が起業したのを見て、自分にもできるのではないかと思うことです。
他人との比べることで目標のハードルが下がることもあるのです。
自己評価を高めることができる
他人と比べることで、自分自身の強みや能力を再認識することができます。
他人の弱点を見つけることで、自分自身が持っている強みを把握し、自己評価を高めることができます。
例えば、仕事の段取りが悪い人を見て「なんでこんなこともできないのだろう。」と思うのは、自分が他の人より仕事を計画的に進めていくことが得意だからです。
これは、自分では当たり前にできることなので、苦手な他人を見て初めて、自分の強みと実感することができます。
このように他人を見て自分の評価を高めることもできます。
他人と比べることのデメリット
他人と比べてしまうことが悪い方向に働いている場合は以下のようなときです。
自信を失うことがある
他人と比べられることで、自分自身の能力や価値を疑うことがあります。
これは、自分自身が不十分だと感じることが原因です。
例えば、自分の同期がものすごくできる人だった場合。「なんであいつにはできて、自分にはできないのだろう……。」と自信をなくしてしまいます。
他人と比べることで自信を失ってしまったり、過剰なストレスや不安を引き起こすことがあります。
自分と他人を正しく評価することができなくなることがある
自分自身を過小評価したり、他人を過大評価したりすることがあります。
これは、自分自身の能力や価値を正しく評価できなくなっていることが原因です。
例えば、他人に対して自分が劣っていると感じて「どうせ自分なんて……なにやっても無駄だ……。」と過小評価したり。逆に、たまたま他人よりうまくいっただけで「自分はなんて凄い才能の持ち主なんだ。」と過大評価したりすることです。
他人との比較は正しい評価ができないこともあります。
他人と比べないことのメリット
自分自身の成長に集中できる
他人と比較することをやめることで、自分自身の成長に集中することができるようになります。
自分自身が過去に達成したことや、今後達成したいことを明確に意識できるようになるからです。
例えば、今まで誰かの背中を追いかけていた人が、自分自身と向き合うことで新しい道を見つけることがあります。
他人と自分との差別化といっても良いかもしれません。
自分自身を肯定することができる
他人との比較をやめることで、自分自身を肯定できるようになります。
自分自身が持っている強みや能力を再認識し、自己評価を高めることができるからです。
自分自身を肯定することで、自信を持って自分の人生を生きることができます。
他人と比べないことのデメリット
自分自身を評価する基準がなくなる
他人と比べないと自己評価ができない場合があります。
例えば、グループの中で自分の足が速いのか遅いのか判別する必要があるとき。
自分一人ではわかりません。
他人と比べなければ相対的な評価ができない場合もあります。
身の回りの人々とのつながりが希薄になる
他人と比べないことで、自分自身の成長や目標に集中することができますが、その一方で周りの人々との関係が希薄になってしまうことがあります。
例えば、「他人に会うと、自分と比べてしまうから会わない。」などです。
他人と比べないということを物理的な意味で解決しようとすると起きやすい状態です。
意欲が低下する
他人と比べることで競争意識が高まり、モチベーションが上がることがありますが、他人と比べないことで意欲が低下することがあります。
競争意識が働かないからです。
「あの人に負けないように……!!」「一緒に頑張ろう‼」と思う相手がいない状態では意欲は低下してしまいがちです。
他人と比べてしまう人の特徴
自分を貶める言葉を使う
自分自身を貶める言葉を口に出したり、思考することで、自己評価が下がり、自分を否定してしまう傾向があります。
ソーシャルメディアで他人の成功を追いかける
SNSなどのソーシャルメディアで、他人の投稿を見て羨ましがったり、自分との比較をしてしまうことがあります。
他人の意見に敏感すぎる
他人の意見に過度に敏感になり、自分自身の意見や考えを持てなくなることがあります。
失敗を恐れ、リスクを取れない
失敗を避けるために、新しいことに挑戦したり、リスクを取ることを避ける傾向があります。
他人と比べている自分に気づかない
自分が他人と比べてしまっていることに気づかないことがあります。自分が劣っていると感じることがあり、それが自分自身の行動や思考に影響を与えていることに気づかないことがあります。
自分自身の価値を他人の評価で決めてしまう
自分自身の価値を他人の評価で決めてしまい、自己評価が低くなることがあります。
常に完璧を求める
完璧主義的な考え方を持っており、自分自身に高い基準を設けてしまうことがあります。
他人と比べない人の特徴
自分自身を評価する基準を自分自身で決めている
他人と比べて自分自身を評価するのではなく、自分自身で自分を評価する基準を設定しています。自分自身の目標や価値観、強みや弱みを踏まえ、自分自身で評価することで、より客観的で正確な自己評価を行うことができます。
自分自身を受け入れている
自分自身を受け入れることで、自分自身に対してポジティブな気持ちを持つことができます。自分自身が持っている弱みや不得意分野を否定するのではなく、受け入れることで、自分自身が持つ全ての要素を受け入れ、自分自身を肯定することができます。
自分自身の強みを知っている
自分自身が持つ強みについて認識しており、それを活かすことができるようになっています。自分自身の強みについて把握することで、自分自身のアイデンティティを確立し、自信を持って行動することができます。
自分自身の信念に基づいて行動する
自分自身が持つ信念に沿って行動しており、自分自身の意思で行動していることが特徴です。他人と比べて自分自身を評価するのではなく、自分自身が大切にする信念や目標に沿って行動することで、自分自身を見失うことなく、自分自身の価値観やアイデンティティを守ることができます。
成功や失敗に対して自分自身を責めない
自分自身に対して厳しい自己評価をせず、成功や失敗に対して自分自身を責めないことが特徴です。自分自身が失敗した場合でも、自分自身を責めず、失敗から学び、成長することができます。
他人と比べてしまう癖を絶った後にすること
自分自身の目標や興味に合わせたプロジェクトに取り組む
自分自身が興味を持っていることや、自分自身の目標に合わせたプロジェクトに取り組むことで、自分自身の成長に集中することができます。
自分自身が興味を持っていることに取り組むことで、より楽しく取り組むことができ、自己成長に繋がる可能性があります。
新しいスキルを学ぶ
新しいスキルを学ぶことで、自分自身の成長につなげることができます。
新しいスキルを身につけることで、自己啓発を図ることができ、自分自身の能力を高めることができます。
自分自身を肯定する
自分自身を肯定することで、自己評価を高めることができます。
自己評価を高めることで、自信を持って自分自身の人生を生きることができます。
まとめ
自分自身を肯定することで、自己評価を高め、自信を持って人生を生きることができます。他人と比べることで自己評価が曖昧になる場合があるため、自分自身を評価する基準を見直すことが重要です。自分自身に対して優しく、自分自身を肯定することで、ストレスや不安のレベルが低下し、より幸福な生活を送ることができます。